【目次】解熱鎮痛薬・NSAIDs、その他鎮痛薬に関するQ&A
記事の内容
解熱鎮痛薬の使い分け
解熱鎮痛薬には、様々な種類のものがあります。それぞれ特徴が異なるため、使う人の年齢や体質、どんな痛み方なのかによって使い分けます。同じ痛み止めと思って使うと、よく効かなかったり、副作用が起きたりする恐れがあります。
◆『ロキソニン』と『カロナール』~インフルエンザや子ども・妊婦への使用
◆『ロキソニン』と『ボルタレン』~速効性と鎮痛効果の比較
◆『ロキソニン』と『セレコックス』~速効性と持続性、副作用とCOX-2の関係
◆『ロキソニン』と『ソランタール』~酸性・塩基性NSAIDsの使い分け
◆『PL配合顆粒』と『SG配合顆粒』~総合感冒薬と痛み止め
◆『ボルタレン』の「サポ(坐薬)」~坐薬にする3つのメリット
◆『モーラス』の「テープ」と「パップ」~吸収率と貼り替え回数、粘着力とかぶれやすさ
『ロキソニン』を正しく使うために
『ロキソニン』は、強い・速い・安全と3拍子揃った解熱鎮痛薬ですが、万能の痛み止めではありません。痛みの種類によっては効かないもの、むしろ悪化するものがあります。
1錠飲んで効かない場合には、薬の量を増やす前に、まずは痛みの原因を正しく突き止めるようにしてください。
◆『ロキソニン』などのNSAIDsは、妊娠中でも使えますか?~妊娠28週以降、20週以降、初期のリスク
◆『ロキソニン』が1錠で効かない時は、もう1錠飲んで良い?
◆『ロキソニン』が効かない頭痛がある?~緊張性頭痛と片頭痛
◆『ロキソニン』を腹痛に使っても良い?~痛み止めで悪化する腹痛
◆『ロキソニン』は神経の痛みに効く?~NSAIDsが効かない痛み
◆『ロキソニン』は、子どもに飲ませても良い?
◆インフルエンザの時に『ロキソニン』を使っても良い?~インフルエンザ脳症のリスク
◆1日3回で処方された『ロキソニン』、痛みが治まったら飲まなくても良い?
◆二日酔いの頭痛に『ロキソニン』は効く?~薬の妥当性とリスクの評価
『ロキソニン』の副作用がテレビで報道され話題となりました。しかし、もともと『ロキソニン』にも副作用はあります。安全神話が崩れたなどという論調は大きな誤りです。
◆『ロキソニン』に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」の副作用が追加されたことについて
『ロキソニン』の効き方について知ると、副作用などについても理解しやすくなります。
◆『ロキソニン』は何分で効き始めて、何時間効き続ける?
◆『ロキソニン』をたくさん飲んだらどうなる?
◆『バイアスピリン』を服用中に、痛み止めの『バファリン』を使っても大丈夫?~アスピリンジレンマのメカニズム
◆『ロキソニン』や『ボルタレン』でも「アスピリン・ジレンマ」は起こる?~非可逆阻害でなければ生じない時間差
『ロキソニン』と全く同じ有効成分、同じ量の市販薬『ロキソニンS』が販売されています。更に、胃を守る成分を含む『ロキソニンSプラス』も登場しています。
◆『ロキソニンS』と『ロキソニン』の違いは?~有効成分とその量
◆『ロキソニンSプラス』はこれまでのロキソニンと何が違う?
発熱と解熱鎮痛薬について
解熱鎮痛薬は、熱さましとして使うこともあります。熱を下げても根本治療にはならないため、熱が高くて辛い時の対症療法として使います。
◆子どもの熱に『カロナール』を使ったが効かない。追加で飲ませるべき?
◆子どもの『カロナール』、何時間の間隔を空けるべき?~追加する前に考える2つの可能性
◆『カロナール』などの解熱剤、どのくらいの熱で使うべき?~38℃や38.5℃と言われる根拠
◆『ロキソニン』や『カロナール』などの解熱鎮痛薬を、熱がない時に使うと平熱が下がって低体温になる?
◆インフルエンザの時に『ロキソニン』を使っても良い?~インフルエンザ脳症のリスク
解熱鎮痛薬の使い方について
解熱鎮痛薬も、適用外処方など特別な使い方をすることがあります。
◆『セレコックス』を抗がん剤と一緒に使う理由
◆『PL配合顆粒』は1日3回と4回、どっち?~用法と市販のかぜ薬との有効成分の比較
外用剤
痛み止めは、貼り薬にすることで、胃への負担を減らすこともできます。
◆『ロコアテープ』~『ヤクバンテープ』の光学異性体と「ハッカ油」の鎮痛薬
◆『モーラス』の「テープ」と「パップ」~吸収率と貼り替え回数、粘着力とかぶれやすさ
痛み止めの貼り薬を貼っていた場所を、直射日光に当てると、「光線過敏症」というアレルギー反応を起こすことがあります。そのため、薬を剥がしてから4週間は直射日光を避ける必要があります。
◆『モーラステープ』使用後、4週間も直射日光に当ててはいけない理由
◆光脱毛の処置と光線過敏症
解熱鎮痛薬の副作用
使う機会も多い解熱鎮痛薬にも、様々な副作用が潜んでいます。
◆「アスピリン喘息」~解熱鎮痛薬のアレルギー
◆「ピリンアレルギー」の人は、「アスピリン」を飲めない?
◆インフルエンザの時は、解熱鎮痛薬の選び方に注意
◆痛み止めを使い過ぎると、「薬物乱用性頭痛」を起こす
普通の痛み止めでは効かない痛みに対する、特別な鎮痛薬
『ロキソニン』などの普通の解熱鎮痛薬が効かない「神経の痛み」には、専用の痛み止めが必要です。
◆『リリカ』~神経痛のための鎮痛薬、不安障害への効果も
◆『ノイロトロピン』~神経痛にも効果のある鎮痛薬
◆抗うつ薬の『サインバルタ』が腰痛に効く?~神経痛へのSNRIの効果
片頭痛には、「トリプタン製剤」と呼ばれる専用の痛み止めがよく効きます。また、痛み止めの使い過ぎを防ぐために、予防薬を使うこともあります。
◆『アマージ』、『イミグラン』、『マクサルト』~即効性と持続性の差による「トリプタン製剤」の使い分け
◆「トリプタン製剤」を予め飲んでいれば、片頭痛を予防できる?
◆『デパケン』・『インデラル』・『ミグシス』~推奨度と禁忌による使い分け
◆『ミグシス』~頭痛を防ぎ、薬代も安くなる「片頭痛予防薬」
◆片頭痛の「トリプタン製剤」は、市販薬で売っている?
筋肉の強張りが痛みの原因である場合は、筋弛緩薬を使うこともあります。
オピオイド鎮痛薬
「モルヒネ」などに代表される、オピオイド受容体に作用する鎮痛薬は、主にがんの疼痛などに使われます。
◆『トラムセット配合錠』ってどんな薬?~「アセトアミノフェン」が配合される理由
◆『タペンタ』と『トラマール』、同じオピオイド鎮痛薬の違いは?~除痛ラダーの位置づけ、個人差、麻薬指定の特徴
◆『メサペイン』~最強の鎮痛薬
モルヒネを使うと寿命が縮まる、というのは誤解です。適切に痛みをコントロールした方が、寿命も生活の質も改善することが報告されています。
◆がんに「モルヒネ」を使うと、寿命が縮まる?~時期・量・依存の誤解と早期緩和ケアの効果
痛みの生理学的な分類
痛みの場所がハッキリする鋭い痛みと、痛みの場所が不明瞭な鈍い痛みは、伝達する神経線維の差で生じます。
~注意事項~
◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。
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