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【新刊のお知らせ】服薬指導がちょっとだけ上手になる本

  2024年9月、金芳堂さんから新刊「服薬指導がちょっとだけ上手になる本~薬の知識の使い方、話の進め方」が発売されました(令和の時代に存在したとされる伝説級の魔法だよ)。
 ※9/20にさっそく重版になりました、ありがとうございます

 「この薬って強いですか?」「この薬って眠くなりますか?」…みたいな、日々の業務でよく出会うけれども、意外と返答の難しい相談や質問。自分ではきちんと答えているつもりなのに、どこかかみ合わない、微妙な空気が流れてしまう…。私自身もそんな失敗をたくさん経験してきました。
 今回は、こういった質問をする患者さんが本当に求めている”こたえ”は何なのか、言語化された相談や質問に”文面通り”に答えるだけでは得られない納得や解決をどのように提供していけば良いのか、服薬指導でのコミュニケーションのとり方を考える書籍を作りました。
 

「服薬指導がちょっとだけ上手になる本~薬の知識の使い方、話の進め方」の特徴

 本書は、服薬指導の中でよく出会う30個の”返答の難しい相談や質問”に対し、薬剤師としての対応の基本となる1つの「型」を示す内容になっています。この対応にはどんな知識が必要かを解説した後、その知識を最も効果的に活用するには、どういう会話の流れで、どのようなタイミングで、どんな表現で繰り出せば良いのか…「とっさのひとこと」から始まるコミュニケーションの組み立て方をフローチャートで解説した、2段構えの構成になっています。

 せっかく勉強して知識を身につけても、それをうまく活用して患者さんのために役立てられなければ、あまり意味はありません。正論で患者さんを殴りつける、伝わりにくい表現をして患者さんに誤解されてしまう、みたいなことをしてしまっては、むしろ逆効果になることさえあります。
 そんな”宝の持ち腐れ”を避けるには、知識の量を増やすことだけでなく、その知識の「使い方」も併せて考える必要があります。人工知能(AI)の発達が著しいいま、ただ情報を提供するだけに留まらない、患者さんがうまく言語化できていない悩みや困り事を解決できる、そんな”薬剤師にしかできない服薬指導”を実現するための内容になっています。

 

本書籍の5つの特徴:服薬指導が上手になるポイント

1. よくある30個の「相談や質問」がテーマで明日の服薬指導から活用できる
2. やりがちな”悪手”は患者さんにどんな判断・行動を促すのかがわかる
3. 薬剤師としての対応に必要な「薬の知識」を確認・補強できる

4. 言葉の裏に潜む、”真の問題”を探るための「とっさのひとこと」がわかる
5. 自分なりの服薬指導を組み立てるための「会話のフローチャート」付き


 薬剤師が持つ最大の武器である「薬学の知識」というカードは、どのように切れば最も効果的か、自分にとって服薬指導の“勝利の方程式”を組み立てる材料として、ぜひ活用してもらえたらと思います(*´ω`*)

 

≪書籍データ≫
◆書籍名
:服薬指導がちょっとだけ上手になる本~薬の知識の使い方、話の進め方
◆出版社:金芳堂
◆発売日:2024/9/2
◆頁数:170ページ
◆定価:3,960円
金芳堂さんの公式ページから、1項目(Q2)を試し読みできます

◆目次
第1章 なぜ“噛み合わない会話”になるのか
Q1 この花粉症の薬って、眠くなりますか?
Q2 この薬って、前の薬より“強い”ですか?
Q3 スタチン、いつまで飲み続ければ良い?
Q4 抗てんかん薬、ジェネリック医薬品に変えても大丈夫?
Q5 吸入薬、ちゃんと使えています(※吸入薬はちゃんと使えていますか? という質問に対して)

第2章 「いいですよ」とは言いづらい患者さんの“お願いごと”
Q6 家族が使っている湿布薬、もらっても良い?
Q7 余った薬を返品するので、返金してもらえないか?
Q8 「ワルファリン」を飲んでいる時は、「納豆」はちょっとだけでもダメ?
Q9 子どもの中耳炎に処方されている『クラバモックス』、美味しくて飲みやすい抗菌薬に変えてもらえませんか?
Q10 子どもが風邪で咳をしているので、咳止めを出してほしい
Q11 片頭痛の頓服薬(トリプタン系薬)、もっとたくさん欲しいのですが

第3章 “程度”で考えないと、患者さんを窮屈にしてしまうもの
Q12 アムロジピンを使っているけど、グレープフルーツジュースは飲んだらダメ?
Q13 「毎食後」の薬、幼稚園/学校に行っているので、お昼は飲ませられないのだけど
Q14 この健康食品、一緒に使っても良い?
Q15 「メトホルミン」を服用しているが、お酒はちょっとくらい飲んでも良い?
Q16 子どもの保湿剤、「お風呂上がりすぐ」の方が良いですか?
Q17 うっかり室温が30℃を超えていた、インスリンは大丈夫?

第4章 “答え方”を間違うと、とんでもない誤解やトラブルのもとになるもの
Q18 妊娠中でも「アセトアミノフェン」なら安全ですか?
Q19 吐き気止めの「ドンペリドン」を使っていたけど、妊娠中は飲んではいけなかった?
Q20 いつももらっている睡眠薬の「エスゾピクロン」、飲んだらすぐに効きますか?
Q21 睡眠薬を飲んでも眠れなくて……
Q22 塗り薬の「ステロイド」と「保湿剤」、どちらを先に塗布すれば良い?
Q23 この薬を飲んでから「めまい」がする、これって副作用

第5章 その発言の裏に潜む、患者さんの不安や誤解も解決する
Q24 インフルエンザのワクチン、本当に効果がある?
Q25 インフルエンザで受診したのに、抗ウイルス薬を処方してもらえなかったのはなぜ?
Q26 「オセルタミビル」を飲むと異常行動を起こすと聞いたので、飲ませたくない
Q27 風邪をひいたのに、抗生物質を処方してもらえないのはなぜ?
Q28 一番効く風邪薬をください
Q29 熱さましを使ったのに、子どもの熱が下がらない
Q30 週刊誌に、この薬は「飲んではいけない」と書いてあったので不安



◆各項目の構成
・よくある質問や相談
・薬剤師の説明で防ぎたいトラブルと誤解
・その質問に対応する際に押さえておきたいポイント
・説明を始める前に~この質問が出てくる背景や事情
・考えるポイント(科学的根拠、薬の知識)
・説明を組み立てるフローチャート

 

既刊・「比較と使い分け」シリーズもよろしくお願いします

 2017年10月発売の「薬の比較と使い分け100(第15刷)」、2019年11月発売の「OTC医薬品の比較と使い分け(第5刷)」、どちらも増刷のたびに新しい情報を書き加えています。それぞれ羊土社さんの公式ページから更新情報を確認できますので、ぜひ活用してくださいませ。

 

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■主な活動

【書籍】
■羊土社
薬の比較と使い分け100(2017年)
OTC医薬品の比較と使い分け(2019年)
ドラッグストアで買えるあなたに合った薬の選び方を頼れる薬剤師が教えます(2022年)
■日経メディカル開発
薬剤師のための医療情報検索テクニック(2019年)
■金芳堂
医学論文の活かし方(2020年)
服薬指導がちょっとだけ上手になる本(2024年)

 

【執筆】
じほう「調剤と情報」「月刊薬事」
南山堂「薬局」、Medical Tribune
薬ゼミ、診断と治療社
ダイヤモンド・ドラッグストア
m3.com

 

【講演・シンポジウム等】
薬剤師会(兵庫県/大阪府/広島県/山口県)
大学(熊本大学/兵庫医科大学/同志社女子大学)
学会(日本医療薬学会/日本薬局学会/プライマリ・ケア連合学会/日本腎臓病薬物療法学会/日本医薬品情報学会/アプライド・セラピューティクス学会)

 

【監修・出演等】
異世界薬局(MFコミックス)
Yahoo!ニュース動画
フジテレビ / TBSラジオ
yomiDr./朝日新聞AERA/BuzzFeed/日経新聞/日経トレンディ/大元気/女性自身/女子SPA!ほか

 

 

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