処方箋はスマホから予約できる?~二次感染予防の観点からの推奨
回答:予約して、薬局で待たずに薬を受け取れるシステムがある
事前にスマホから処方箋のデータを薬局に送信しておくことで、薬局で待たずに薬を受け取れる、という予約システムがあります。薬局で待たない、ということは、単に時間を有効活用できるだけでなく、インフルエンザなどの流行期に「薬局での二次感染」を防ぐ、という点でも非常に重要です。
自分の「かかりつけ薬局」を決める際には、こうした予約システムが利用できるかどうかも判断材料として考えることをお勧めします。
利用できる予約システムの例 (50音・英数字順)
『ヨヤクスリ』・・・(楽天関連会社「ケンコーコム」が行っている処方箋の予約システム)『EPARK』・・・(回転寿司や焼肉店などの行列管理のためにも導入されている予約システム)
「かかりつけ薬局」の有効活用に、予約システムはとても便利
近年、あちこちの薬局で薬をもらうのではなく、利用する「かかりつけ薬局」を一つに絞ろう、という動きがあります。その際、受診した病院と「かかりつけ薬局」が離れた場所にある、といったケースも多々起こります。こうした場合には予約システムを利用し、移動時間の間に薬を準備しておいてもらうことをお勧めします。
ただし、薬局の混雑状況・在庫状況によっては、移動時間の内には薬を揃えられない可能性もあります。
薬の準備に時間がかかる場合には、仕事が終わってから受け取る、買い物や食事をしてから受け取る、といったような時間の有効活用も可能です。
薬の準備が完了した時点で連絡をもらえるサービスもありますが、初めて利用する際は前もって薬局に確認しておくことをお勧めします。
混雑した薬局での二次感染を回避できる
インフルエンザなどの感染症が流行している時期は、病院だけでなく薬局でも二次感染してしまう恐れがあります。予約システムを利用して薬局での待ち時間を減らすことができれば、こうした二次感染のリスクも減らすことができます。
単なる時間の有効活用に留まらず、二次感染防止の観点からも、処方箋の予約システムはお勧めできます。
利用にあたってのお願い①:処方箋の原本は「4日以内」に提出する
処方箋が有効なのは、発行された当日を含めて「4日間」です。それ以降は薬局での受け付けができません。予約システムを利用してデータを送信していたとしても、処方箋の原本が無ければ薬を受け取ることができません。
そのため、予約をしたとしても、処方箋の原本を持って4日以内に薬局に行くようにしてください。
利用にあたってのお願い②:あちこちの薬局に予約しない
薬局では、予約システムで処方箋データが送られてきた時点で薬の準備を行います。あちこちの薬局に処方箋データを送っても、薬を受け取れるのは処方箋の原本を持って行った1店舗のみです。その他の薬局では、準備した薬が無駄になってしまいます。
必ず、薬を受け取る予定の1店舗にのみ、予約するようにしてください。
~注意事項~
◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。
この記事へのコメントはありません。