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薬剤師のありかた 知っておくべきこと

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薬剤師の「今日はどうされましたか?」~質問の意図を確認し、薬剤師の質を見極める

薬剤師に、質問の意図を確認しよう

 さっき病院で診察してもらってきたのに、なぜまた薬局で薬剤師に「今日はどうされましたか?」と聞かれるのでしょうか(私はそんな聞き方しませんが)。

 他にも、薬剤師から色々と質問をされるものの、なぜそんな質問をされるのかわからない、興味本位で聞かれているだけではないのか、と疑問・不快に思う人はたくさん居ます。

 そんな場合には、遠慮せずに「なぜそんな事を聞くのですか?」と、質問の意図を確認してみてください。そこで納得いくような返答がなければ、その薬剤師は失格です。お金を払っているのですから、他のマトモな薬剤師に交代してもらうべきです。

薬剤師への質問は、失礼でもなんでもない

 薬剤師に向かってそんな失礼な質問はできない、と言われる方がおられます。
 しかし、そもそも「質問の意図がわからない」ような質問の仕方をする薬剤師の方が、先に失礼です。

 健康や病気という究極の個人情報について聞こうというのですから、細心の注意を払って然るべきです。少なくとも、「少し確認させて頂きたいのですが・・・」といったような断りを先に入れるべきです。

 マトモな薬剤師であれば、不必要な質問はしません。興味本位で聞くようなこともありません。全ての質問や確認には、患者の健康を守るという意図があります。
 ですので、もし断りなく聞かれた場合でも「なぜそんな事を聞くのですか?」と質問すれば、「これは〇〇というためですよ」という返答が返ってくるはずです。

薬剤師は、「処方」が妥当かどうかをまず確認する

 「今日はどうされましたか?」という質問の大半は、処方が妥当かどうかを確認するために行われています。

 「処方内容を見れば、”風邪”であることぐらいわかるだろう」と言われることがあります。確かに、薬の内容や組み合わせを見れば、おおよその症状については推測できます。
 しかし、その推測できる症状と、患者本人が抱えている症状が、必ずしも一致するとは限りません。

 いま、処方箋はほとんどがパソコンで入力・印字されています。

 極端な話、前に受診していた人の処方内容が、何らかのミスでコピー&ペーストされ、次の人の処方箋に印字されてしまう、といったことが起こり得ないとは限りません。
 つまり、風邪のBさんの処方箋に、さっきの糖尿病のAさんの薬が印字されてしまう、といった可能性は完全なゼロではありません。
処方の妥当性の確認とは
 こういった不測の事態を防ぐために、薬剤師は患者の主張と処方内容が合致しているかどうか、”処方の妥当性”を確認する作業を行います。
 つまり、薬の内容から症状を推測できるできないに関わらず、風邪なのか糖尿病なのかは、本人や家族から確認する必要があるのです。

 薬は間違った使い方をすれば命に関わります。たとえ、面倒だ邪魔だと罵られようが、患者の健康と生命を守るために、薬剤師は”処方の妥当性”を確認する使命があるのです。

薬剤師は、往々にして説明不足

 病気は極めてプライベートな問題です。
 何のために質問されたのか、その目的や意図が相手に伝わっていなければ、単に興味本位で聞かれたと不快に思われても無理はありません。

 薬剤師だから大丈夫という謎の安心感に胡坐をかいて、丁寧な説明を怠っていると指摘されても仕方ありません。
病気はプライベートな情報
 せめて、「新しい薬が出ているので確認させて頂きたいのですが」とか、「いつもと違う薬が出ているので確認させて頂きたいのですが」といったような、簡単な前置きくらいは行うべきです。

 ところが、そういった配慮のできていない薬剤師がたくさん居ることも事実です。こうした認識の甘さは、何とかしていかねばと思います。

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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■日経メディカル開発
薬剤師のための医療情報検索テクニック(2019年)
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学会(日本医療薬学会/日本薬局学会/プライマリ・ケア連合学会/日本腎臓病薬物療法学会/日本医薬品情報学会/アプライド・セラピューティクス学会)

 

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