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ビタミン 相互作用

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ビタミンC製剤の『シナール配合顆粒』に入っている「パントテン酸」って何?~アスコルビン酸との併用効果

回答:ビタミンCの吸収・効果を高める

 「パントテン酸」はビタミンCの吸収・効果を高める作用があります。

 『シナール配合顆粒(一般名:アスコルビン酸 + パントテン酸)』は、ビタミンCである「アスコルビン酸」と、「パントテン酸」の2つの成分を配合した薬です。

回答の根拠:「アスコルビン酸」単独投与との比較

 「パントテン酸」を併用すると、「アスコルビン酸」単独で使用したときよりも、血液中及び副腎中の「アスコルビン酸」濃度が高まることが知られています1)。
 また、『シナール』には炎症が起きたあとの色素沈着を防ぐ効果や、皮膚機能を正常化させる効果があります。「アスコルビン酸」と「パントテン酸」の併用によって、こうした効果も高まります1)。

 1) シナール配合顆粒 インタビューフォーム

 しかし、「アスコルビン酸」は酸性、「パントテン酸」はアルカリ性のため、混ざったり接触したりすると反応してしまいます。
 そのため、『シナール配合顆粒』や『シナール配合錠』の製剤は、2つの成分が混ざったり接触したりしないような工夫がなされています。

 例)『シナール配合顆粒』のサンドイッチ構造
シナール配合

 こうした工夫がされた薬のため、『シナール配合顆粒』や『シナール配合錠』は噛み砕いたり、粉砕してしまうことは避ける必要があります。

+αの情報:水溶性ビタミンは、こまめに摂取する必要がある

 ビタミンCとパントテン酸は共に「水溶性」のビタミンです。「水溶性」ビタミンは体内に蓄積させておくことができないため、まとめて摂取しても意味がありません。少量ずつこまめに摂取する必要があります。

 そのため『シナール』は1日3回にわけて服用します。飲み忘れたからといって2回分をまとめて飲んでも、副作用が起こるような薬ではありませんが、余った分は尿として出て行ってしまうだけなので非常にもったいないと言えます。

 どうしてもお昼は飲み忘れるといった場合は”朝、夕、寝る前”といった分け方でも良いので、なるべく3回に分けて服用するようにしましょう。

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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