薬の「室温保存」って具体的に何度?~夏の室温は大丈夫か
回答:室温は1~30℃
薬の貯蔵温度は、「日本薬局方通則」で以下のように定められています。・室温: 1~30℃
・冷所: 1~15℃
・常温: 15~25℃
薬剤師としてのアドバイス:夏は室温が30℃を越える可能性も
特別な指示がない限り、薬は「室温」で保存します。この「室温」は1~30℃のため、夏には超える恐れがあります。夏の数週間、それも昼間の数時間だけ30℃を超える程度であれば、すぐに薬が劣化するということはありません。しかし、原則として30℃を超える温度は保管に適さない、ということは知っておく必要があります。
旅行などで家を空ける場合、締め切った室内は30℃を長時間超える可能性もあります。玄関先など、比較的涼しい場所へ移動しておく等の措置をすることも考慮しましょう。
ただし、だからと言って「室温保存」の薬を冷蔵庫で保管すると、薬によっては使いにくくなったり、結露で湿気を吸って劣化したり、と他の問題が生じる可能性もあります。一度、各々の薬の保管方法について、薬局で相談しておくことをお勧めします。
~注意事項~
◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。
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