ニキビに『ヒルドイド』、ただでさえ肌がベタベタしているのに?
回答:ベタベタは乾燥が原因、保湿剤で改善する
ベタベタを改善するためにも、『ヒルドイド(一般名:ヘパリン類似物質)』による保湿が必要です。肌が乾燥して水分量が減ると、それを補うために脂分が出ます。しかし、脂は水のようにサラサラしていないので毛穴を詰まらせやすく、ニキビの原因になります。
そのため、『ヒルドイド』等の保湿剤で肌に水分を補うことで脂の分泌が減り、ニキビの予防になります。
回答の根拠:保湿するこでベタつきを抑えられる
肌の水分量が減少してくると、肌は失ったバリア機能を補うために脂分を分泌します。 そのため、肌が脂でベタベタしているのは、既に肌の水分量が減っていることを意味します。
つまり、『ヒルドイド』などの保湿剤で肌の水分量を補うと、分泌される脂分が減り、ベタベタを減らすことができます。
薬剤師としてのアドバイス:べたつきの少ない剤型を選ぶことも大切
塗り薬は、皮膚にしっかりと付着した方が薬としての効果も高くなりますが、その分べたつきを感じやすくなります。『ヒルドイド』には、「ソフト軟膏」、「クリーム」、「ローション」などの豊富な剤型があり、症状や使い心地によって使い分けることも可能です。
皮膚科医によっては、症状によって厳密な使い分けをしていることもありますが、どうしてもべたつきが気になる場合には、一度剤型について主治医と相談することをお勧めします。
~注意事項~
◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。
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