漢方薬、いつまで飲み続けるべき?
回答:飲まなくても症状が出なくなるまで
基本的に、薬を飲まなくても症状が出なくなれば、それ以上続ける必要はありません。漢方薬は、まず2週間~1ヶ月間ほど続けて服用し、効果が出るかどうかを試すのが一般的です。全く効果を感じられなかった場合は変更・中止し、効果を実感できた場合にはそのまま続けて服用します。
漢方薬は身体に蓄積するような成分もなければ、耐性や依存性も起こらないため、年単位の長期で使用を続けられる薬です。
しかし、「いつまで飲むの?」という疑問が生まれるということは、既に効果を実感できなくなってきている可能性があります。一度、医師や薬剤師に相談してみることをお勧めします。
詳しい回答:即効性のある漢方薬もある
風邪の発熱に漢方薬を使う場合などは、2~3回の服用でも十分に効果を発揮することがあります。そのため「漢方薬は長期間飲まなければ効かない」というわけでもありません。しかし、慢性的な症状に使う場合はたいてい1ヶ月、最低でも2週間は続けて服用するよう指導されることがほとんどです。
また、漢方薬は一度飲み始めたら一生飲み続ける必要がある、とも限りません。漢方薬は西洋薬と異なり、症状を直接抑えるのではなく、体質を改善することで症状を抑える、という傾向があります。
例えば”冷え症”に漢方薬を使い、冷え症になりやすい体質が改善してきた場合、漢方薬無しでも”冷え症”に悩まなくても良くなる、といったことが期待できます。
~注意事項~
◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。
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